シアリス 勃起不全治療剤

シアリスの副作用と正しい対処法!安全に利用するための予備知識

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シアリスの主な副作用にはどんな症状がある?原因は?

臨床試験の結果で報告された割合が1%を超えていた主な副作用は7つあります。

日本国内や海外で行われた臨床試験で、共通して多く報告されているシアリスの副作用を紹介します。副作用がおこる原因についても解説していますので、合わせて確認しておきましょう。

主な副作用
(臨床試験の件数は2304件)
症状 報告された数 割合
全体 669 29.0%
頭痛 287 12.4%
消化不良 145 6.2%
背部痛 68 2.9%
潮紅(赤ら顔) 64 2.7%
筋痛(筋肉痛) 59 2.5%
鼻閉(鼻づまり) 38 1.6%
四肢痛 36 1.5%

※背部痛とは、腰、でん部(お尻)、太ももの裏、ふくらはぎといった、身体の裏側にあたる部分に強い筋肉痛などが出てしまう症状です。
※四肢痛とは、手・腕(上肢)や足(下肢)の筋肉・関節・軟部組織に痛みがあらわれる症状です。

頭痛、鼻づまり、潮紅(赤ら顔)、消化不良がおこる原因

シアリスを服用すると、有効成分の作用によって全身の血管が拡張します。シアリスの代表的な副作用である頭痛は、脳内の血管が拡張し、周辺の神経が刺激されることでおこります。潮紅(赤ら顔)や鼻づまりは、頭痛と同じく拡張した血管に血液が流れ込むことによっておこります。

また、消化不良や胸やけなど消化管の副作用がおこる場合もあります。これは、血管や消化管(胃、小腸、大腸)にある平滑筋を収縮させる酵素の働きを阻害する有効成分の作用によるものです。胃や小腸、大腸といった消化管は、平滑筋という筋肉が収縮する働きによって食べものを消化していきます。

アルコールには血管を拡張する作用があります。お酒を飲み過ぎた状態でシアリスを服用すると、先に述べた副作用がおこりやすくなるだけでなく、症状を増幅させたり長引かせる可能性があるので注意しましょう。

背部痛、筋痛、四肢痛がおこる原因

シアリスを服用することで、背部痛、筋痛、四肢痛がおこる全ての原因の1つとして考えられているのが、シアリスと相互作用のある医薬品の併用です。

過去には、脂質異常症(高脂血症)の治療薬であるリポバス(シンバスタチン)を継続服用中の男性が、シアリスを服用した後で下半身を中心に筋肉痛が発症したという症例が報告されています。シアリスとシンバスタチンの成分は、主に肝臓で生成されるCYP3Aという酵素によって身体に無害なものに分解され便や尿としえ体外へ排出されます。

このことから、同時に服用することで体内に吸収された薬剤の代謝が遅れ、副作用が増強したのではないかと考えられているのです。実際、服薬を中断したところ、5日ていどで症状は改善されています。

シアリスの副作用はいつまで続く?

シアリスの主な副作用は大半が服用開始から14時間ほどで大きく改善し24時間~36時間でなくなります。

シアリスの主な副作用は効果の強さに比例し、血液中に吸収された有効成分の割合(有効成分の血中濃度)が低くなるにつれて徐々に治まっていきます。

血中濃度がピークに達する時間と半減するタイミング

通常、有効成分であるタダラフィルの血中濃度は、シアリスを服用して2~5時間後にピークを迎え14時間ほどで半減します。つまり、シアリスの副作用は、服用後2~5時間に最もおこりやすく、14時間が経過した段階で症状は大きく改善するということになります。

その日の体調や飲酒の有無による血中濃度の変化には個人差がある

その日の体調や飲酒の有無などにより、副作用が続く時間は長引くなる可能性があるため、体調が悪い日や飲み過ぎている状態で服用しないよう注意してください。

シアリスの副作用に見舞われた場合どうすればいいの?

医師に相談のうえ1回あたりの服用量を減らすか、服用中止を検討しましょう。

シアリスの副作用は、用量や使用頻度を調節することで発生そのものを抑えることができます。

健康な成人に推奨されている一般的な1回あたりの用量は、タダラフィルとして10mgとされています。シアリス20mg錠を服用して副作用があらわれた方は、10mg錠の切り替え又は20錠を半分にカットして服用することを検討しましょう。

シアリスの効果が持続する時間は、10mg錠で最長24時間、20mg錠で最長36時間といったように用量で変わります。しかし、ピークに達する時間や半減するタイミングは変わりません。

また、用量を減らしたうえで副作用に見舞われた場合、バイアグラ(シルデナフィル)やレビトラ(バルデナフィル)など他のED治療薬への切り替えを医師から薦められる場合もあります。

主な副作用の症状は適応する医薬品を併用して鎮めることができる

シアリスの副作用は、頭痛薬や鼻炎薬、胃腸薬など症状に適応する医薬品を併用することで素早く鎮めることができます。頭痛薬や胃腸薬は、病院で処方されるものを使用するのが理想です。通院するスケジュールが確保できない場合は、薬局で市販されているもので代用することできます。

シアリスを服用すると重篤な副作用を招くケースは?

シアリスに含まれた成分に過敏症がある。

次にあげる成分や添加物に過敏症の既往歴がある方がシアリスを服用することは禁忌とされています。薬物への過敏症は、シアリスにかぎらず全ての医薬品でおこりえる重篤な副作用です。

シアリスに含まれた有効成分と添加物
タダラフィル
乳糖水和物
結晶セルロース
クロスカルメロースナトリウム
ヒドロキシプロピルセルロース
ラウリル硫酸ナトリウム
ステアリン酸マグネシウム
ヒプロメロース
酸化チタン
黄色三二酸化鉄
トリアセチン
タルク

上記にあげた物質に過敏症がある方がシアリスを服用した場合、次のようなアレルギー症状を引きおこす可能性があります。

アレルギーによる発生する可能性がある疾患・症状
ショック、アナフィラキシー
発疹
蕁麻疹
顔面浮腫
剥脱性皮膚炎
スティーブンス・ジョンソン症候群

シアリスの禁忌事項に該当する医薬品を服用している。

次にあげる薬剤を投与中の方がシアリスを服用することは禁忌とされています。

硝酸剤や一酸化窒素供与剤(硝酸イソソルビド、亜硝酸アミル、ニトログリセリン等)

硝酸イソソルビド、亜硝酸アミル、ニトログリセリンといった血圧降下作用のある薬剤とシアリスを服用すると、相互作用により急激な血圧低下を招きます。虚血性心疾患の治療中である方は、突然死につながる恐れもあります。

可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激剤(リオシグアト)

慢性血栓塞栓性肺高血圧症の治療薬であるリオシグアトには、シアリスと同じ血管を拡張する作用があります。そのため、同時に服用すると相互作用により、急激な血圧低下を招く恐れがあります。

シアリスの禁忌事項に該当する疾患を抱えている。

次にあげる疾患を抱えている方が、シアリスを服用することは禁忌とされています。

  • 狭心症
  • 不安定狭心症
  • 重度の肝障害
  • 慢性血栓塞栓性肺高血圧症
  • 極度の低血圧(血圧<90/50mmHg)
  • コントロール不良の高血圧(安静時血圧 >170/100mmHg)
  • 心筋梗塞(過去3ヶ月以内に既往歴がある場合を含む)
  • 脳梗塞・脳出血(過去6ヶ月以内に既往歴がある場合を含む)
  • 網膜色素変性症

シアリスには血圧を低下させる作用があります。そのため、血圧のコントロールが治療の要となる疾患を抱えている方は、シアリスを使用できません。

また、シアリスの有効成分は主に肝臓で代謝されます。そのため、重度の肝障害を抱えた状態でシアリスを服用すると、有効成分が正常に代謝されず思わぬ副作用を招く可能性があります。

網膜色素変性症を抱えている方がシアリスを服用すると、病状が悪化してしまう可能性があります。病状を悪化させる可能性は高いとは言えませんが、視力を失うリスクも指摘されています。